- 睡眠時無呼吸症候群（OSA）について
- よくある症状
- 原因とリスク要因
- ご自宅でできる検査にも対応予定です
- 状態に応じた治療法
- 鼻の構造異常が原因の場合、当院で手術対応も可能です
- 睡眠の質が変われば、毎日が変わります
睡眠時無呼吸症候群（OSA）について
「いびきがひどい」「朝の目覚めが悪い」「日中の眠気が取れない」ーー
これらの症状に心当たりがある方は、睡眠時無呼吸症候群（Obstructive Sleep Apnea：OSA）の可能性があります。
睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりすることで、体は十分な酸素を取り込めず、睡眠の質が大きく低下します。
その結果、高血圧、心疾患、脳卒中、糖尿病、認知機能の低下などのリスクが高まることが知られています。
よくある症状
- 大きないびき、息が止まる（家族に指摘される）
- 朝すっきり起きられない、起床時の頭痛
- 日中の強い眠気や集中力の低下
- 夜間の頻尿や中途覚醒
- 起床時の口の渇き
こうした症状は、耳鼻咽喉科での評価が有効です。
原因とリスク要因
睡眠時無呼吸症候群は、多くの場合、気道（鼻〜喉）が狭くなることが原因で起こります。
特に以下のような要因が関係しています。
- 肥満
- 扁桃腺・アデノイド肥大
- アレルギー性鼻炎・慢性副鼻腔炎
- 鼻中隔弯曲症（鼻の仕切りが曲がっている状態）
- 顎の小ささ、舌の沈下
中でも鼻中隔弯曲症は、日本人に多く見られる構造の異常で、CPAP治療が合わない原因の一つにもなります。
ご自宅でできる検査にも対応予定です
診断には、終夜睡眠ポリグラフ検査（PSG）が有効です。
当院では、ご自宅で実施可能なポータブルPSG検査機器を導入しています。
普段と同じ睡眠環境で検査ができるため、入院や宿泊の必要がなく、より自然な状態で正確な評価が可能です。
状態に応じた治療法
CPAP療法（持続陽圧呼吸療法）
睡眠中に空気を送り込み、気道の閉塞を防ぐ治療です。
中等度〜重度の無呼吸に対して非常に有効で、日中の眠気や疲労感の改善が期待されます。
ただし、鼻が詰まっているとCPAPが使用しづらいため、継続が困難な方には原因精査が重要です。
マウスピース治療
軽度〜中等度の無呼吸に適応。睡眠中に顎を前方に出す装置で、気道の閉塞を軽減します。歯科と連携して対応します。
生活習慣の見直し
体重管理、禁煙、飲酒制限、横向きでの睡眠など、日常の改善も大切です。
鼻の構造異常が原因の場合、当院で手術対応も可能です
CPAPが合わない、鼻の通りが悪くて苦しい――
そのような方の中には、鼻中隔弯曲症や下鼻甲介肥大といった鼻の構造に起因する無呼吸の方が多くいらっしゃいます。
当院では、耳鼻咽喉科専門医が精密な評価を行い、必要に応じて日帰り手術（鼻中隔矯正術など）にも対応可能です。
治療から手術まで一貫して行えるため、他施設への紹介なく、スムーズに治療が進められます。
睡眠の質が変われば、毎日が変わります
「ただのいびき」と軽く考えがちな睡眠時無呼吸症候群ですが、放置すれば生活の質や健康寿命に大きく影響します。
柏の葉きむらクリニックでは、在宅検査から治療・手術までワンストップで対応いたします。
「CPAPが合わない」「治療法がわからない」など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。